トイレコミュニケーションのススメ
「トイレトレーニング」というものについて最近よく考えます。季節がらと、ムスメ
の周囲でもちらほら、そんな言葉が聞かれるようになったからです。私のハハも、
「無理強いはダメだけど、やっぱりはやくとらなきゃ!」派なので、時々ハッパをか
けられます。

でも、トイレトレーニングってよくわからんしなあ。いつから始めるのがいいんだろ
う。という感じでモヤモヤしてたので、少しずつ勉強しよう、と思うようになりまし
た。

最初は何かよさ気な方法があって、スムーズに取れたらいいなと言う気持ちでした。
ムスメにとってもやはりオムツは多少不自然なシロモノだろうし。

で、まず先輩ママから、本を紹介してもらいました。「ママ、おしっこと言えるまで」
という帆足英一さんの本です。おむつ外しに関する本をいくつか書いている方で、お
話も分かりやすいです。漫画家の青沼貴子さんとの共著「アン2歳、おむつはずし大
作戦」なんか、サイコーにおもしろくて、わかりやすいので、入門編にはぴったりで
す。ちなみに、アマゾンドットコムの古本で買いました。

ここではまず、早く始めれば早くとれる訳ではないこと。そして、
1、 簡単な言葉(いくつかの単語)を話し、一人で歩けるようになっている
2、 2時間くらいおしっこの間隔があくことが一日一回でもあること
などが開始の最初のステップと書いてありました。

なるほどね。うちはちょっと時期が早いかなー、という感じです。最初は早い方がム
スメにも自分にもいいだろうと思っていました。でもいわゆる「トイレトレーニング」
について考えると、だんだんと「やっぱちがうかなー」と思うようになってきました。

そもそも「トイレトレーニング」ってなんだろう?どうしてそんな言葉をつかうんだ
ろう。子どもが自分で服を着られるように手伝うプロセスを「衣服トレーニング」と
いうだろうか?「言語トレーニング」「歩行トレーニング」「食事トレーニング」な
んて言葉はないよなあ。どうして「トイレトレーニング」だけ、特別なんだろう。

それまでは、特に紙おむつなんかでは、「おしっこ何回分ここでしてね」とおむつを
はめているのに、2、3年経ってから、急に「おしっこはトイレでしてね」というの
は子どもにはしんどい要求だしなあ。

そこで、洋服を着ることや、食べること、歩くことと同じように、おしっこやうんち
をトイレでできること、を考えたいと思うようになりました。そうすると、食べるこ
とも、着ることも、歩くこともコミュニケーションしながら、一歩一歩手取り足取り
やっていきますよね。その気持ちが大事なんじゃないかな。

「トイレトレーニング」っていうと、どうしても「おし、やるぞ!」みたいな気持ち
にさせられるし、「うちだけ乗り遅れたら…」とか、「早い=いいこと」みたいになっ
てしまうんですねえ。だから、別の言葉を提案したいんです。それが「トイレコミュ
ニケーション」、「トイコミ」です。これは訓練じゃないです、子どもと一緒になっ
て、おしっこ、うんちを体験する素晴らしい(関西的にいえば、めちゃおもろい)機
会です。

ちなみに、うちは時々すっぽんぽんのままオムツを履かせるのを忘れるのですが、そ
の間にさっそく次のおしっこが出る時があります。「ジャーっ」と出てしまったおしっ
こをみて、ムスメは「うわーあ。うわーあ。」と言ってひどく驚いていました。おしっ
こがここから出る、ということが驚きなんだー!と、その光景はハハにとっても新鮮
な驚きでした。

“自分のここから出るおしっこ、うんち”を、子どもたちがポジティブなものとして
捕らえることができるかどうか、排泄行為がポジティブでナチュラルな経験になるか
どうか(排泄行為が「いいこと」でも「わるいこと」でもなく、自然な行為として身
に付くかどうか)、って結構周りの大人の働きかけが影響してるかもなーと思います。
それは、その子の精神発達にとっても、大きく影響するだろうな、と思います。

それには、いわゆるトイレトレーニングを始める前に、まず私達が、排泄行為をどう
捕らえているか、考える必要があるかもしれません。そうすると、どうして急ぎたく
なるのか、面倒だとおもうのか、なんとなく分かるかも知れません。私はまだまだこ
れからです。

布おむつ育児も、トイレ育児も一緒なんだろうと思います。「たいへん」と言われ、
思われていることを実は楽しんでやれる、限られた期間にしが出会えない子どもの貴
重な成長を見れるいいチャンスだと思えれば、色んなことが愛しく、気付かされるこ
とも多くなるのではないでしょうか。もちろん、イラついたり、怒ったり、ほめたり
喜んだり。色々あると思いますが。<

「トイレコミュニケーション」がそんなことを考えるよいきっかけとなればいいなー
と思います。

2005年