おむつなし育児(排泄コミュニケーション Elimination Communication)
おむつなし育児(Elimination Communication)は、
赤ちゃんの排泄の欲求にこたえて、
おむつ以外の場所で排泄させてあげる方法です。
赤ちゃんの体調や行動のサインをみながら、トイレやおまるに排泄させてあげます。
以前は、赤ちゃんは、排泄機能をコントロールできないと言われていましたが、今は新生児から、おまるで排泄させてあげるママさんが増えています。
もちろん早ければよいというものではなく、ママがやってみたいと思うときで、赤ちゃんのタイミングが合うときに始めればよいのです。
ママが、まだ首が座っていない時期の赤ちゃんを、
おまるで排泄させてあげることに不安がある時は、
まだ始めなくてもよい、ということになりますね。
おむつなし育児の基本的な考え方とやり方
〇 コミュニケーションとしての排泄:
おむつなし育児は、排泄を、赤ちゃんとのコミュニケーションの一環ととらえます。
赤ちゃんは、ウンチやおしっこがしたい時、
さまざまなサインを出しています。
ママがこれらのサインを見て、
タイミングよく排泄させてあげることで、
赤ちゃんとのコミュニケーションを深めることができます。
〇サインの観察:『こんなサインあるよ!』
おむつなし育児を実践するときには、
赤ちゃんの排泄のサインを観察します。
例えば、赤ちゃんが顔をしかめたり、
身をよじったり、
逆にじっとしたりするような行動は、
排泄のサインです。
赤ちゃんのサインに意識を向け、
排泄のタイミングをとらえてあげます。
でも排泄のサインがわからなくても大丈夫。
(私もこのタイプ)
おっぱいのあと、おんぶや抱っこから降ろしたとき、
寝起き、お出かけ前など、
ママのタイミングで『しーしー』させてあげましょう。
そのうち赤ちゃんがその『しーしー』に合わせて
おしっこしてくれるようになります。
これは次でも説明します。
〇タイミングをつかむ:
排泄のタイミングはあかちゃんによって異なりますが、
だいたいは食後や朝起きた時、お昼寝から起きた後など、
大体決まった時にに排泄することが多いです。
私たちは赤ちゃんの生活リズムや上記のようなサインを意識することで
排泄の予測ができるようになります。
そのタイミングでトイレやおまるに
赤ちゃんを連れて行きましょう。
ホーローおまるは、赤ちゃんを抱っこしながら、
おしっこやうんちができるので、とても便利ですよ。
こちらのママは、新生児から、赤ちゃんを
おまるに捧げる、かなりのおまるエキスパートでした!!
なんとなく、イメージできますかね。
〇 コミュニケーションの確立:
おむつなし育児は、親と赤ちゃんのコミュニケーション
という風に言い換えることもできます。
赤ちゃんの排泄のニーズにタイミングよく答えてあげることで、
赤ちゃんもそれにこたえる反応が増えていきます。
自分の欲求に答えてもらえて、
おむつ以外の場所で排泄できることは、
赤ちゃんにとっては、とても『心地よい』ことなんですね。
なぜなら、おむつで排泄して、排せつ物がくっついていることは、
大人でも嫌ですよね。
赤ちゃんも不快なんです。
感覚が発達していく大事な時期に、心地よい体験ができることを
大事にしてあげられるとよいですね。
〇 コミュニケーションの方法:
おむつなし育児では、
赤ちゃんのうんちやおしっこの時、トイレやおまるを使います。
赤ちゃんが排泄をするためのサインを出していると気付いた時には、ママが一番やりやすい場所で赤ちゃんにおしっこウンチをさせてげましょう。
ママによっては、おまる、トイレのほかに、タッパーや、プラスチックの米びつ、なんてこともありましたよ(笑)
『しー』『うーん』などの声かけしんがら、排泄を促します。
赤ちゃんのウンチやおしっこをしやすい姿勢を取りながら。
嫌がったら速やかにストップします。
〇 うまくいかないときは
:おむつなし育児には、成功はあっても、
失敗はありません。
そうなんです。完璧な方法は存在しないんです。
赤ちゃんの排泄をパーフェクトに予測することも、
答えることも、100%不可能です。
うまくいったらうれしいし、そうでないときも、
『またできるときにやろう』くらいに思って気楽に構えてくださいね。
うまくいかない経験も、
親子のコミュニケーションやタイミングへのあくなき探求の機会と捉えて楽しみましょう。
赤ちゃんの反応やパターンを学びながら、おむつなし育児を進めていきましょう。
うまくいかない、
むきになる、
いらいらする、
腹が立つ。
そんな時は、おそらく、
おむつなし育児がうまくいかないからではなく、
ママが疲れている可能性大
です。いったんおむつなし育児は
お休みしてもよいかもですね。
〇 おむつなし育児のいいところ:
おむつなし育児にはさまざまないいところがあります。
ひとつは、赤ちゃんは自分の、
おしっこウンチの欲求に答えてもらうことで、
排泄の認識を持てるようになります
(おそらく月齢が低いころは無意識的に)。
おむつなし育児を楽しむことで、結果的に
おむつの費用(ありがたい!でもそれを目指さないでね。)や
環境への負荷を減らすことができます。
赤ちゃんの肌の健康を保ち、
おむつかぶれや湿疹のリスクを軽減することも可能です。
おむつかぶれがひどい時は、おむつなし育児をやってみることも
一つの手ですね。
また、ウンチのたびに漏れる、というお悩みがあるママさんにも、
おむつなし育児がおすすめです。
〇 おむつなし育児チャレンジ!!は無理しない。
特に忙しい日常生活の中で、
排泄のタイミングに敏感に対応することは難しいし、
無理なことも多いです。
周囲の理解やサポートがあるとよいですね。
特に、おっぱいはママ、おむつなし育児はパパ、
という風に、
赤ちゃんとのふれあいの機会を作ってあげることも
一つの方法です。